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高齢者の交通事故において、アクセルとブレーキの踏み間違いや逆走といった原因として、認知症だけでなくせん妄が関わっている可能性を指摘する医師もいます。この二つは認知機能に影響を及ぼす点で似ていますが、根本的に異なる病態です。
高齢者の場合、認知症とせん妄は症状が似ているため、区別が難しいことがあります。
しかし、せん妄は治療可能な状態であるため、早期に鑑別し適切な対応をすることが極めて重要です。交通事故などの状況で認知機能の低下が疑われる場合、それが進行性の認知症によるものなのか、あるいは一時的なせん妄によるものなのかを正確に診断することで、今後の治療方針や運転の可否判断に大きな違いが出てきます。
特に、高齢ドライバーの事故では、認知症だけではなく、服用している薬の副作用や、体調不良による一時的なせん妄状態が原因となっている可能性も十分に考えられます。
認知症(Dementia):
緩徐に発症し、数ヶ月から数年かけて徐々に進行します。
基本的に不可逆的で、一度失われた認知機能が回復することはありません。症状は時間の経過とともに悪化していきます。
特定の原因疾患(アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症など)によって脳の器質的変化が生じることで起こります。
せん妄(Delirium):
急激に発症し、数時間から数日の間に症状が現れます。
症状は変動性があり、日中よりも夜間に悪化することが多いです(日内変動)。
原因が取り除かれれば、症状が改善し、回復する可能性が高いのが特徴です。
認知症:
主に記憶障害が中心となります(特に新しいことを覚えられない、日付や場所がわからなくなるなど)。
思考力、判断力、言語能力、実行機能なども徐々に障害されます。
意識レベルは、おおむね正常です。
せん妄:
主に意識障害が中心となり、注意力や集中力が著しく低下します。
見当識障害(時間、場所、人がわからない)、記憶障害、錯覚、幻覚(特に幻視)、妄想、興奮、あるいは無気力や反応が乏しいなどの症状が見られます。
夢を見ているような、現実と非現実の区別がつかない状態になることがあります。
認知症:
脳の神経細胞の変性や脱落、脳血管障害など、脳自体に生じる器質的な変化が原因です。
せん妄:
身体疾患(感染症、脱水、電解質異常、心不全、腎不全など)、薬剤の副作用(特に高齢者は影響を受けやすい)、手術後のストレス、環境の変化(入院など)、睡眠不足、アルコールや薬物の離脱など、様々な要因が引き金となります。これらの原因が複数重なって起こることが多いです。